学部長あいさつ

地域学部長 研究科長 山根 俊喜

 地域学部は、地域の公共的課題を、環境、文化、政策、教育という視点から研究教育し、地域の持続的、創造的発展を担うキーパーソンを養成する学部として、2004年に創設されました。「地域」は、中央に対する「地方」という意味ではなく、一定の空間的まとまりと人間関係によって成立している生活の場をさしています。規模や性質の異なる地域が、自然、文化、社会関係などの独自のありかたによって個性をもって存在し、縦横に重層的に連なり関係をもちながら世界を形作っており、人々が解決を迫られている多くの課題は、この生活の場である地域を基盤に総合的に考えることが可能であり有効だ、というのが「地域学」の基本的発想です。

 2017年度からは、これまでの4学科を1学科(地域学科)3コース(地域創造、人間形成、国際地域文化)に改組し、地域課題に対してより学際的、総合的にアプローチできるようにしました。地域の自然環境や歴史的、文化的環境、芸術文化、経済、政策、諸制度、これらを支える人間関係など、総じて地域における自然、文化、社会の創造的再生産(地域づくり)と、地域づくりの主体の創造的再生産(人づくり)を、国際的な地域間比較や地域間関係の考察も含めて研究教育し、地域づくりと地域の人づくりを主導できる知識と思考力・判断力、意欲と実践力をそなえた人間を育成することをめざしています。

 高齢化を伴った人口減少社会の進展は、人々の生活意識や価値観を深いところで揺さぶり続けていくでしょう。人口最少県の鳥取は、グローバル化や情報化への対応を含む日本社会の課題を、地域という場で捉え、未来の社会を展望するには最適の地であるように思えます。学生のみなさん、地域のみなさんと教職員がつながり、学びの共同体を創りだしながら、地域から社会のつくりなおしという課題にせまっていけたらと思っています。

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