こんな"人"がいます
五島 朋子(アートマネジメント)
Tomoko GOTO
プロフィール
長崎県生まれ。九州大学工学部建築学科卒業、同大学大学院工学研究科修士課程建築学専攻修了。西洋近代建築史を学ぶ。その後10年間の社会人生活を経て、平成10年九州芸術工科大学(平成15年九州大学と合併)大学院博士後期課程芸術工学研究科(情報伝達専攻)に進学、市民参加を促すまちづくりワークショップ、芸術文化によるまちづくりなどを学ぶ。平成13年満期退学。在学中より、福岡市や八女市等での様々な舞台制作や文化によるまちづくり市民活動に参画、またドイツ人演出家ペーター・ゲスナーが主宰する劇団「うずめ劇場」の制作を努める。活水女子大(長崎県)非常勤講師等を経て、平成17年鳥取大学地域学部附属芸術文化センター専任講師として着任し、現在に至る。
所属学会
- 日本アートマネジメント学会
- 文化経済学会〈日本〉
- 日本演劇学会
- Association for Cultural Economics International
社会的活動(2005年以降)
- 鳥取県文化観光局指定管理候補者 選定・審査委員会委員
- 鳥取市中心市街地まちづくりプロデュース会議委員
- 鳥取市企画推進部指定管理者選定委員会委員長
- 鳥取県文化芸術振興審議会委員
- 鳥取県公共事業評価委員会委員
- 鳥取県文化振興財団評議員 など
報告書・論文(2005年以降)
- ワークショップデザイナー育成プログラム実施報告 -事業の成果と今後の展開-
- 地域における劇場受容に関する考察-サイレント・パトロンの形成という観点から-
- 2011年度全国公立文化施設職員キャリアパス実態調査集計結果
- 地域劇団の継続的活動へむけた支援の意義と課題~劇団「うずめ劇場」10年間の実践を通して
鳥取大学地域学部紀要『地域学論集』第4巻第1号2007年 - 「鳥の演劇祭」を評価する文化事業の受益者は誰か
鳥取大学地域学部紀要『地域学論集』第6巻第2号2009年 - オルタナティブ・スペースの創出へ向けて 鳥取県における芸術文化を通じた空間資源の利活用に関する調査研究
鳥取大学報告書(鳥取県の高等教育機関「知の財産」活用推進事業, 2006年
- 低未利用空間をアート活動に生かす
- 地域における持続可能な劇場のあり方を探る【写真A】
- 芸術祭による空間資源活用の可能性を探る【写真B】
- 共同体によるものづくりや芸術活動の意義を検討する
【写真A】鳥の劇場・鳥取市鹿野町
【写真B】シビウ国際演劇祭・ルーマニア
「アートマネジメント」は、日本では1990年代から使われるようになった比較的新しい言葉のため、まだ広く共通に理解がされているとは言いにくいところがあります。
ごく簡単に言ってしまえば、芸術と社会を結びつける様々な活動や考え方のことですが、大きく以下の3つの意味合いがあります。(1)美術展覧会、演劇公演・音楽コンサートといった芸術に関する事業の企画運営を行い、気軽に様々な芸術を体験できる環境や仕組みをつくり出して行くこと、(2)様々な分野の芸術家が優れた作品を継続的に生み出すことのできる社会的なシステムや環境の整備をすることそして、以上のことを通じて、(3)社会がもつ潜在的な可能性や能力を引き出し、より豊かな社会の創出を支援すること。
ですから、アートマネジメントは、(1)と(2)に関する諸活動を展開しながら、アートの力による社会の刷新を展望する考え方であると言えます。
flight公演
2000年東京のダンサー新井英夫、カナダ在住のダンサーピーター・チン、写真家シーラ・フォン・テッドマンの3名が福岡県八女市に3週間滞在して制作したダンス作品を、能楽殿(福岡市)、木造映画館(山口県柳井市)、スタジオ(東京)、工場(カナダ・トロント)で上演した。(制作を担当)
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廃工場でのトロント公演 | 冷房がない昭和13年築能楽殿では、観客席に氷柱をたてた |
八女元気計画
1972年に建設され老朽化した公立ホールの活性化に、市民グループや会館スタッフと取り組み、まちのにぎわいを再生する「わいわい春の祝いフェスティバル」(2003~2005年)などを開催し、交流、人材育成の場としての文化施設の意義を明らかにした。(企画・運営を担当)
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八女市の市町村会館 | わいわい春の祝いフェスティバル | |
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同フェスティバルで上演した市民劇 |
劇団「うずめ劇場」制作
旧東ドイツ出身の演出家ペーター・ゲスナー(現在桐朋学園芸術短期大学演劇専攻准教授)が、北九州市にて設立した劇団「うずめ劇場」制作をつとめ、地域における演劇活動の可能性を探った。
2003年 カイロ国際実験演劇祭参加(エジプト)
2007年 「おはよう日本」フェスティバル参加(ライプツィッヒ・ドイツ) など
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2005年唐十郎作「夜壺」上演 北九州市戸畑区1901 高炉跡特設テント |
テント公演の会場は新日鉄工場跡地 | |
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2007年「アンティゴネー」ライプツィッヒ公演 | ライプツィヒ公演会場は昔のダンスホール |
関連リンク
ネットTAM
リレーコラム 2005年10月30日掲載
セゾン文化財団
ニュースレター「viewpoint No.16」 2000年11月25日発行
地域貢献事業等
2010年度
2009年度
- 寄付が支える市民社会・寄付が創る芸術文化~これからのファンドレイジング
- アートマネジメント連続公開講座「劇場が社会とともに在るために」
- アートとまちづくりの幸せな関係を探る~アーティスト・イン・空き家の可能性
*参考 いんしゅう鹿野まちづくり協議会
- 講演+座談会 劇場が社会とともに在るために~ドイツの劇場と文化政策をとおして(ウォルフガング・シュナイダー博士講演)
2008年度
2007年度
2006年度
- 「アートNPOが開く地平」
第1回公開講座
第2回公開講座
第3回公開講座
第4回公開講座 - 「野口体操」ワークショップ
- 「民芸の書籍」展
- ほぐす・つながる・つくる