鳥取大学地域学部地域文化学科

多様な文化を鳥取大学地域学部地域文化学科で学ぼう。

学科理念

心豊かな質の高い生活を送るためには、経済発展と同時に
精神的な満足をもたらす文化的な要素が大切です。
その重要さは今、かつてなかったほど大きくなってきています。

学びの目的・特徴

地域における固有の文化や遺産を見直し、伝統と創造からなる新・旧一体の新たな「地域づくり」の実践に寄与することを主眼としながら、心豊かに生きることのできる社会の実現を目指す教育を行います。

また国際的・実践的なコミュニケーション力を身につけることにより、地域文化への視野を拡大し、地域の力を広く世界に開くことのできる人材を育成します。

文化理解の基礎

食や方言など、生活に密着した文化から文学・芸術まで、さまざまなジャンルの文化を理解するとともに、マスメディアと地域文化の関係など、文化を分析するための基本を学びます。

地域間の文化交流

地域文化の発展には、さまざまな交流を通して地域に新しい文化を取り入れることが必要です。そのために英語などによるコミュニケーション能力の向上をはかり、海外提携大学との交流も推進します。

地域文化の形成・継承

地域において、長い時間の中で、どのように文化が形成されて来たのか、またどのような文化が伝承されているのかという、主に歴史的内容について考察します。

地域における文化政策

地域に豊かな文化を創り出すために、地域イメージ・地域づくりと文化の関わり方を考えます。さらに地域の文化遺産に関する把握や保存の方法についても学習します。

地域文化専門ゼミの授業風景

学習室の様子

新入生歓迎会にて

地域文化にかかわる地域のニーズ

地域におけるあらゆる人が心豊かな質の高い生活を送るためには、経済発展と同時に精神的な満足をもたらす文化的な要素が大切です。その重要さは今、かつてなかったほど大きくなってきています。「文化的な環境の中で生きる喜びを見いだすこと」は、今日、あらゆる人たちが願っていることなのです。

他方で、グローバリゼーションの急速な進展が地域文化に及ぼす影響には、深刻なものがあります。しかし本来、地域に活力が生まれ、地域社会が発展するためには、人々が地域固有の文化をはじめとするさまざまな文化を享受することが必要不可欠です。そのために、文化の多様性を確保しながら、内発的で自主的な、開かれた地域づくりと地域文化の発展を目指さなくてはなりません。心豊かな質の高い生活は、このようにして可能になるのです。

地域文化学科の教育研究領域

文化という概念はたいへん多義的です。また、文化現象にも実に多様なものがあります。そのために、地域のニーズに応えるためにはまず、さまざまな文化の解明が必要となってきます。そしてこれが、地域文化発展のための学問的基礎となります。

一方、地域文化の発展には、個人、民間企業・団体、地方自治体、国などがそれぞれの立場で参加します。私的な活動を別にすれば、文化の創造主体である個人や団体、これを享受し批評する地域住民、文化に参加し支援活動を行うNPO・NGO、企業によるメセナ活動、さらに文化政策を通じて地域の文化環境の整備を図り支援する自治体や国などが、それぞれの課題を担いつつ地域文化発展のために役割を果たすのです。国においては、文化芸術の振興に関する法的整備が図られてきていますが、このことも地域文化の振興を促進する要素のひとつです。

こうした中で、今後ますます求められるのは、地域における文化を有形・無形の公共資産として捉え、地域間の文化交流との連携を通してその活用を図る、広い意味での「文化政策」でしょう。本学科が研究し教育する対象は、このような意味での、私的ではない「地域文化の公共的課題」です。この公共的課題は具体的には非常に多岐にわたりますが、例をあげると、地域の文化資源を調査しその活用法を検討することや、地域づくりに地域固有の文化を生かす方法を検討すること、文化交流のなかでもとりわけ地域からの文化発信を推進することなどがあります。

本学科では、このような視点に立って、地域においてあらゆる人が文化を享受し心豊かに生きる社会を実現するために研究・教育し、そのための理論と実践力を身につけた地域文化推進のためのキーパーソンを養成します。つまり、文化芸術に対する広い識見を持ち、地域文化の発展のための課題を発見し対処することのできる、基礎的理論と実践力を持った学生です。もちろんその際、前提となるのは、地域の暮らしにおいて、文化が重要な役割をもっていることを認識していることです。

地域文化学科の教育目標と教育課程

地域文化学科は、地域社会に暮らす一人ひとりが精神的な満足をもたらす文化を享受して、心豊かな生活を送りたいとする地域のニーズに応えて、その実現に向け、地域文化推進のために研究し教育します。そして、地域ニーズの実現のために求められる人材、すなわち、地域における文化の発展をデザインできる人材を養成します。 このためには、文化・芸術に対する広い識見を持ち、地域の文化課題を発見し対処することのできる、基礎的理論と実践力とを持った学生を育てる必要があります。本学科では、地域文化形成論講座と地域文化構造論講座の2講座を設けて、地域文化形成の解明、地域文化交流の推進、地域文化政策の企画などの課題を、研究し教育します。 カリキュラムの特色は、地域文化に関する必要な知識の修得と、これを基礎にした調査、分析、企画立案能力の育成です。基礎知識の修得とともに、少人数のゼミや調査というフィールドワークを活用して、実践的な応用力を身につけさせることをねらっています。 教育研究組織がその研究を通じて地域貢献を果たすことにより、学生への教育効果も期待でき、地域文化推進のためのキーパーソンの養成につながると期待されます。

養成する人材

地域文化学科では、地域と文化について深く理解し、同時に多様な文化に触れることで地域文化を再検討することから、地域のかかえる文化的な諸問題を的確に把握する能力を持った学生の養成をめざします。それとともに、このような地域文化の問題を科学的に調査分析できる力や、適切な方策を立てられる力も身に付けます。 このような学生の卒業後の進路については、公務員、美術館・博物館の学芸員、マスコミ、出版、広告、観光・旅行業、教員のほか、大学院への道も開かれています。