プログラムPROGRAM

おととからだであそぼう
〜即興音楽とダンスのワークショップ

7月開催レポート

2020.07.30

テキスト:きのさいこ / 写真:高橋智美
2020.7.19 わらべ館わらべ夢ひろば
ファシリテーター:荻野ちよ、田中悦子、森本みち子、高橋智美、きのさいこ
参加者数:21名

接触をしないで遊ぶということで、今回はシャボン玉を使用することに。
シャボン玉も通常は息を吹き込んで作りますが、コロナウィルス対策ということで息を吹き込まないで作れる大型シャボン玉にチャレンジしてみました。

当日雨が降るかドキドキしながら事前準備を行ないました。
今回の内容は

  • 1手洗い
  • 2ウォームアップ
  • 3シャボン玉作りの作法
  • 4実際に作ってみよう①大きなシャボン玉②うちわシャボン玉
  • 5休憩(わらべ館きりシャワー)
  • 6シャボン玉になってみよう
  • 7クールダウン

1手洗い

前回手洗いの歌を教えてくれた子がいたものの、それが記録しきれなかったため、今回、子供たちに聞いてみることに。(注1)そこで出てきたのが

お願いお願い(手のひら合わせて洗う)
かめさんかめさん(手の甲を洗う)
あのお山の上に(指の間)
狼おっとっとっとと落ちてきて(爪を洗う)
急いでバイクでぐるぐるぐるぐる(各指を洗う、特に親指)
危機一髪でつかまえた(手の甲を撫でるようにして終了)

これは鳥取ならでは歌なのかと言いながら(元々はビオレさんが製作した手洗い歌だそうですが全く異なる音楽として記憶しました)、皆でおぼえ、終了後にもおさらいを行いました。しかし大人たちはなかなか覚えきれず、子どもたちに再度教えてもらうことになったのでした。

2ウォームアップ

準備運動を行おうと子どもに聞いてみたところ、勝手に転がり始めてしまう。皆で芝生の上で転がってみたりしました。
前転、後転などオーソドックスな転がりの他柔道の受け身のような転がり方やブリッジの間を通過していくなどに展開し、膝歩き、膝だけ歩き、おしり歩きや背中歩きなどに移行していきました。すでに気温は30度近かったので、短めで終了しました。

3シャボン玉作りの作法

シャボン玉を作るのだが、それには作法が必要だと荻野さんより子供たちへ指導を行う。
あえて低い声で真剣に。ゆっくり行うことで、集中力を高めます。
まず枠を持ちます。ここに丸い枠がついてるの。
それを左足、右足、と踏み出して、液につけます。
それをゆっくり持ち上げて、風が吹いたらそれでシャボン玉できます!
というのを右手版、左手版を繰り返す。

4実際に作ってみよう①大きなシャボン玉②うちわシャボン玉

三ヶ所にシャボン玉スペースを作り行ってみました。(事前にシャボン玉溶液は準備していました)。
シャボン玉溶液はでんじろう先生の映像を参考に調整、(水800cc、P V A(洗濯のり、100均で売っているもの)400cc、食器用洗剤100ccの比率)
わらべ館で用意してくださった市販のものも使用し比較してみました。
①はワイヤーに布を巻きつけたもので比較的大きなシャボン玉ができる。
②はうちわの紙の部分をなくしたもので、小さめのシャボン玉が大量にできる。
子どもたちは夢中になりそれぞれのシャボン玉を生産していきます。
本当は音楽(ブームワッカー)で弾ける音を作ろうと思っていましたが、早めに②に移行してしまい、その部分はあまりできませんでした。(注2)


5休憩(わらべ館きりシャワー)

シャボン玉液がなくなってきたところで、水分補給の休憩。
わらべ館は前回同様からくり時計の後に霧吹きシャワータイムがあるので、それに合わせて一回休憩、気分転換を図りました。

6シャボン玉になってみよう

休憩中大人たちはシャボン玉の独特なフワフワ感、ビヨーンと長く伸びる感触、それを身体で体験してみようと考えていました。こんな感じかなとどんどん動いていきます。まるで暗黒舞踏のように怪しげな動きになります。子どもたちはそれを見てブームワッカーで音を出すとそれが弾けるゲームと捉えたらしく、壊しまくっていきます。
みんなでシャボン玉を体験してみたかったのですが、それはそれで楽しく過ごし、次回への課題になりました。(注3)

7クールダウン

この日、かなり暑かったこともあり、早めに終了させた方がいいだろうということで最後にクールダウン。
ゴロリと転がると雲の中に太陽がぽこっと光って白い穴のようになっています。
シャボン玉は、どこにいっちゃったんだろう??と聞いてみました。
アルゼンチン!!
地獄!
空の向こう!
など様々な声が出てくる。
手をお空に向けて引っ張られるから起きてくるー
(ファシリテーターたちのサポートを受けながら起き上がってみます)
この地面に染み込んだシャボン玉さんも受け取っておうちに帰りましょうー
最後に手を洗って(手洗い歌のおさらい)おしまいとなりました。

(注1)このワークショップでは子どもたちも大人も同じ立場です。わからないこともやってみたいことも意見を出し合っていきます。
(注2)音でシャボン玉の割れる音を表現するというお題はそのあとの身体でシャボン玉になってみるの時にも生かされています。ただ、この辺りはもう少しふくらませれたよねと話しています。
(注3)2と合わせて、次回もシャボン玉遊びリベンジを行いましょう(雨天時は別のプログラムになります)ということになりました。次回はシャボン玉の形状や質感を身体で表現するにはどうしたらいいだろう?スムーズに身体表現に向かうにはどういう流れがいいのだろう?音楽の兼ね合いは?あたりを中心にアイデアを膨らましましょうと話しています。

ワークショップ自体を楽しむことはもちろんなのですが、子どもたちと同じ立場で、同じ目線で見てみることが大切だと捉えています。一緒に寝っ転がったりする大人を見て安心し打ち解けていく子どもたち。子どもたちの動きから教えられます。

またファシリテーターが複数いる形を今年は取ることができており、進行役もどんどん入れ替わることで、より自由に意見を言い出しやすくなっていきます。ファシリテーターとサブがいるのではなく、全員がコファシリテーター。(コはcoの意味だと思いますが、子でもいいのかもしれません)。言いにくい意見なども近くにいる人には言える、そういう良さも生まれています。
次回は9月になります。(8月は熱中症の恐れを考えお休みとさせていただきました)みんなで楽しく遊びましょう。

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