無駄安留記隊

犬橋と犬塚


『無駄安留記』当時の犬橋は現在よりもやや上流にあった。『無駄安留記』によると、昔、そこにかかる丸木橋に難儀している人々を見かねたある村人が、飼い犬の首に袋をかけて道行く人に銭を乞わせた。こうして集まった資金により、立派な土橋がかけられた。それが犬橋である。犬が死ぬと、橋の近くに祠を建てて犬を祀った。今、その祠を「犬塚」と呼んでいる。
 

人の為に橋を掛たる犬もあり
人わづらわす人や何なる
       『無駄安留記』