無駄安留記隊
 鳥取大学附属図書館所蔵
  『鳥府志』より

 鳥取大学附属図書館所蔵
  『因幡志』より

戦場ヶ平 鵯尾



戦場ヶ平(鵯尾)は他の地誌では「丸山」や「向丸山」と書かれている。

山上は秀吉が鳥取に攻め入ったとき、奈佐日本之助・塩谷周防が籠って戦った城跡である。ふたりは鳥取落城と同日に自害している。ふもとにあったという川童地蔵が、ふたりの墓だとかそうでないとか。川童地蔵は現存しておらず、別の石碑がたっている。

『因幡志』によると戦場ヶ平は急で険しく、夏になると蛇が出るので、好んで入るような人はあまりいない。『無駄安留記』には「この頂に置酒して脚を息ふ」とある。他の人が行かないようなところで、楽しんでいるのが、実に無駄安留記の著者らしい。