地域調査プロジェクト 一年の流れ

地域づくりのキーパーソンを目指して取り組む

地域創造コース『地域調査プロジェクト』の概要

地域調査プロジェクトとは

 「地域調査プロジェクト」(旧「地域調査実習」)は、地域学部生全員が履修する実習科目で、地域創造コースでは、2年次の1年間にわたって県内の特定の市町村を対象地として地域の現状や課題を調査研究します。

 プロジェクトの調査活動は、学生と教員がそれぞれテーマ別に編成されたグループに分かれて実施します。グループ活動においては、学生は担当教員の指導のもとチーム又は個人を単位に調査に取り組みます。そして、それぞれ調査の目的や方法を明らかにするとともに、文献や資料を収集したり現地でヒアリングやアンケートを実施するなど、デスクワークとフィールドワークを織り交ぜながら調査を進めます。

3年ごとに変わる調査対象地

 2005年にスタートしてから今日まで、「地域調査プロジェクト」は、3年ごとに鳥取県内の4つの自治体と連携しながら調査研究を進めてきました。これまでに調査対象地として連携した自治体は右表の通りです。2017年度からは、5つ目の自治体として八頭町と連携してプロジェクト活動を実施します。

期間 調査対象地
2005〜2007年度 鳥取県湯梨浜町
2008〜2010年度 鳥取県岩美町
2011〜2013年度 鳥取市南部(河原・用瀬・佐治地域)
2014〜2016年度 鳥取県琴浦町

グループ編成と主な調査タイトル

 「地域調査プロジェクト」のグループ編成は、2016年度を例にすると、①「政策過程と総合戦略」、②「地域資源活用・地域経済」、③「地域コミュニティ」、④「生活行動」、⑤「行政サービス」の5つでした。それぞれのグループによって調査の主たる対象やアプローチ方法が異なりますので、学生は各グループの特性と自分の興味関心をよく検討したうえで所属するグループを決定します。

 グループ内での活動は、担当教員の指導を受けながらチーム又は個人で実施します。その際学生は、自らの関心に沿って具体的なタイトルや調査方法を決めて調査研究に取り組みます。2016年度のグループ別の調査タイトル(一部抜粋)は以下の通りです。

グループ編成 主な調査タイトル
(A)政策過程と総合戦略
  1. 琴浦町における地方自治について
  2. 畜産に対する行政支援の可能性
(B)地域資源活用・地域経済
  1. 地域資源として白鳳祭を活用するために
  2. NPO法人琴浦グルメストリートプロジェクトの現状と課題
(C)地域コミュニティ
  1. 塩屋集落の住宅に現れる地域のコミュニティのあり方
  2. 「あすの以西を創る会」のこれまでの活動と地域における役割
(D)生活行動
  1. 高齢社会対策としての「小さな拠点」づくりの提案〜琴浦町の旧中心的地区を活用して〜
(E)行政サービス
  1. 琴浦町における子育て支援の課題について考える
  2. マイナンバー始動!!〜琴浦町での独自利用を考える〜

取り組み成果の公表

 春から取り組んだ調査活動の成果については、例年12月に実施される「学内報告会」と年度末に実施される「現地報告会」で発表します。

 チーム又は個人による調査は、ひとまず12月の「学内報告会」を目指して取り組みを進めます。「学内報告会」では、地域創造コースの2年生と教員が一堂に会してグループごとにプレゼンテーションを行い、質疑応答を通じて調査の不足点や課題を明らかにします。「学内報告会」が終わると、いよいよ1月末の最終締め切りに向けて、調査研究を完成させるべくラストスパートに突入します。

 年度末の2月には、優れた調査活動が選抜されて「現地報告会」が開催されます。こちらは学内報告会と異なり、調査活動でお世話になった地域の方々をお招きするなど、地域住民に開かれた発表の場となります。

 1年間の調査研究の締めくくりは、「地域調査プロジェクト報告書」(現「地域調査実習報告書」)の作成です。各グループごとにこれまでの活動実績や成果を報告書としてまとめるとともに、お世話になった調査対象地の自治体や関係者に送付します。また、県内の自治体や大学の図書館にも収蔵されるなど、市民に向けて広く公表されます。

1年間の活動の流れ

4月 〜今年度のプロジェクトがスタート!

プロジェクトがスタートしてからしばらくは、全員大教室に集まって、教員や自治体関係者から、調査対象地の特徴や課題を多角的に学びます。

5月 〜エクスカーションで調査地を巡る!

全員が調査対象地を訪問し、地場産業や伝統文化、観光資源やコミュニティなどの様子を地域を巡りながら確認するとともに、どんな調査をしたいかイメージを膨らませます。

琴浦町でのエクスカーションの様子(2014〜16年度)
菊港の波しぐれ三度笠像
赤碕漁港でのセリの様子
光集落の鏝絵となまこ壁
重要文化財の河本家住宅

5月下旬~ グループ別の調査活動へ移行!

エクスカーションが終わると、いよいよグループ別の調査活動に移ります。6月から11月までの半年間は、グループで改めて現地視察を実施したり、ヒアリングやアンケートで必要な情報を収集するなど、多様な活動に取り組みます。

役場でのヒアリングの様子
住民へのアンケート調査
岩美町の荒金銅山を視察

12月 〜学内報告会で成果を発表!

調査活動の成果発表の第一弾は学内報告会。グループごとに全員が取り組み内容を発表し、質疑応答を通じて調査の不足点や課題を把握します。学内報告会には、調査地の自治体の担当者にもお越しいただき、報告に対してご意見を頂戴します。報告会が終わると、いよいよここから1月末の締め切りを目指してラストスパートに突入です。

2月 〜お世話になった皆さんに向けて現地報告会を開催!

学生の調査活動のうち特に優れたものは、2月に開催される「現地報告会」でのプレゼンに進みます。こちらは「学内報告会」と異なり地域住民が自由に参加できるもので、お世話になった地域のみなさんへのご恩返しの機会にもなります。

当日は残念ながらプレゼンに選出されなかった活動についても、ポスター掲示によって成果を発表します。

3月 〜プロジェクト報告書を完成させて一般市民に公表!

1年間の調査活動の締めくくりは、「地域調査プロジェクト報告書」(現「地域調査実習報告書」)の作成です。グループごとに作成した原稿を冊子化したものを、お世話になった調査対象地のみなさんに送ってご恩返しするとともに、県内の図書館にも寄贈して一般市民に広く公表しています。

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