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イベント案内

このコンテンツでは以前に行われたイベントに関する情報等を掲載していきます。

11月
ダンスポケット2009秋
「音の個展 I」新倉健~物語から聴こえてくる音たち~
アートとまちづくりの幸せな関係を探るin鹿野~アーティスト・イン・空き家の可能性~

第6回子どもフォーラム 親子で遊ぼう
アートマネジメント連続公開講座 地域に根ざした新たな公共劇場を目指して
「劇場が社会とともに在るために」
ずぶずぶ・湖山池としての私

アートマネジメント連続公開講座
地域に根ざした新たな公共劇場を目指して
「劇場が社会とともに在るために」

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と き:11/14(土)13:00 - 15:00 アートマネジメント概論
    11/28(土)13:00 - 16:00 行政と芸術文化
    12/5(土)13:00 - 15:00 企業と芸術文化
    12/5(土)16:00 - 18:00 こどもと芸術文化
    12/19(土)13:00 - 15:00 福祉と芸術文化
    12/19(土)16:00 - 18:00 まちづくりと芸術文化
ところ:鳥の劇場
    689-0405 鳥取県鳥取市鹿野町鹿野1812-1
入場料:無 料(予約不要)


アートマネジメントってなんでしょう。
アートを管理する?アートのマネージャー?ちょっとちがう気がします。アートと社会をうまくつなぐ仕事だと言われています。

もともとアートは、社会にとって必要なものでした。人間が生きていくためには大自然や他の人間やもろもろの制度と折り合いを付けなければなりません。その過程で生まれる怒りや願いやかなしみやよろこびに、誰かが形を与えて、それが多くの人を救いました。人間が自分の力だけで生きていけるような幻想をもつようになって、アートとふつうの人の関係がとぎれてしまいました。そして21世紀を迎えた今、いろんな問題があふれかえってふたたびアートへの期待が高まっています。アートマネジメントは、アーチストと連携してアートと社会をつなぎ社会を幸せにする、ついでにアーチストも幸せにする仕事です。創造的な仕事です。今までの考えから自由になって、新しい価値の発見をし仕掛けや仕組みを考え、お金の工面もしなければなりません。

いろいろな講師の方からお話をお聞きします。たたかいとも呼びうるようなそれぞれの現場の話なので、すぐに役に立つことはあまりないかもしれません。でも、いろいろな話を通じて、頭の中が揺さぶれると思います。今、アートマネジメントに必要なのは技術やノウハウはもちろんですが、背骨となる”思想”です。この連続講座が、創造的な”思想”の発見の場になればと思っています。講師のみなさんとともに、楽しくて創造的な時間をいっしょにつくりましょう。

鳥の劇場主宰 中島諒人

 

11/14(土)13:00 - 15:00 アートマネジメント概論
アートマネジメント事始め~社会を変革するアートの力を引き出す

講師:五島朋子(鳥取大学地域学部附属芸術文化センター准教授・アートマネジメント論)

「芸術と社会をつなぐ」のがアートマネジメントだが、具体的にはどういうことだろうか。1990年代に日本にアートマネジメントという考え方が導入された背景を振り返りながら、現代社会に求められるアートマネジメントの意義と役割を考える。また、今回の講座の開催趣旨と概要を紹介する。

五島朋子(ごとうともこ)
長崎県生まれ。九州芸術工科大学大学院博士後期課程満期退学。八女市地域活動指導員、劇団「うずめ劇場」制作、活水女子大非常勤講師などを経て、2005年鳥取大学地域学部附属芸術文化センターに着任、現在に至る。演劇を中心とするアートマネジメント、地域劇場の運営、芸術文化によるまちづくりを研究と実践の柱とする。

11/28(土)13:00 - 16:00 行政と芸術文化 
対談・芸術文化のために、行政はなにをするべきか

講師:青木由行(内閣官房地域活性化統合事務局参事官)+吉本光宏(ニッセイ基礎研究所 芸術文化プロジェクト室長)

鳥取県の行政にたずさわり、現在は内閣府で地域振興を担当される青木由行さんと、文化芸術に関する行政へのコンサルタントとして活躍される吉本光宏さんを講師としてお迎えします。芸術を社会のかかわりについて、行政という視点から、お二人のこれまでの取り組みや、コミュニティにおける芸術活動の可能性についてお話ししていただきます。まず、それぞれの立場でお話いただき、対談に進みます。創造活動の現場がいかに政治や行政とかかわっているのか、どうかかわっていくべきかについて考える講座です。

青木由行(あおきよしゆき)
山口市出身。1986年建設省に入省。主に国土交通省においてまちづくり、道路整備などに携わるとともに、宮崎県、鳥取県での勤務を経験。2005年4月鳥取県生活環境部次長、2006年4月同文化観光局長、2007年5月同企画部長、2009年7月より内閣官房地域活性化統合事務局参事官。4年3ヶ月の鳥取県での勤務や生活を通して「鳥の劇場」と「鹿野町」の大ファンとなり、現在に至っている。

吉本光宏(よしもとみつひろ)
東京オペラシティ、世田谷パブリックシアター等の文化施設開発や東京国際フォーラムアートワーク整備事業、電通新社屋アートワークプロジェクトなどのコンサルタントとして活躍する他、文化政策や公立劇場・ホールの運営や評価、クリエイティブシティ、アートNPO、アウトリーチ、メセナなど、アートマネジメント分野の幅広い調査研究に取り組む。文化審議会文化政策部会委員、東京芸術文化評議会専門委員、創造都市横浜推進委員会委員長などを歴任。

12/5(土)13:00 - 15:00 企業と芸術文化
企業の現場からみた芸術文化支援

講師:嶋田実名子(花王株式会社 CSR推進部長(兼)社会貢献部長)

今、企業や、企業財団では、どのようなメセナ活動が行なわれているのか、企業メセナ協議会のデータをもとに企業全般の現状について説明します。次に花王の事例を説明しながら、メセナ活動は企業の中でどのように決定されるのか、芸術NPOや芸術団体に企業の側から望むこと等、企業の内側をお話します。さらに今後のメセナ活動のあり方について、参加される皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

嶋田実名子(しまだみなこ)
大学卒業後、2社を経て消費生活アドバイザーとして活動。1986年に花王株式会社化粧品事業本部に入社。社会貢献、メセナの活動責任者をへて2006年より、CSR推進部長(兼)社会貢献部長、及び(財)花王芸術・科学財団の常務理事/事務局長兼任。著作に、情報センター出版発行『女性のための上司術』(監修)など。日本経済団体連合会 社会貢献担当者懇談会 座長、日本NPOセンター理事、文部科学省独立行政法人評価委員会・文化分科会臨時委員、社団法人企業メセナ協議会 調査部会委員などを務める。

12/5(土)16:00 - 18:00 こどもと芸術文化
演劇は、子どもたちをどこへ連れて行くか

講師:目黒実(九州大学 人間・環境研究院特任教授)

子どもの居場所としてのチルドレンズミュージアム、ライブラリー、シアターづくりが、ボクの夢。ミュージアムは全国に三ヵ所つくりましたが、シアターとライブラリーは、未完成。今年オープンした東京・杉並区での「座・高円寺」づくりを参考にしつつ、子どもと演劇と劇場について考えてみたい。

目黒実(めぐろみのる)
子どもの居場所としての日本初のチルドレンズミュージアムを、「Re=再生」の手法で、福島県、兵庫県、沖縄県に設立。また、全国各地で絵本カーニバルを開催するとともに、東京、岐阜、福井、沖縄などで劇場づくりと子ども参加の演劇に関わっている。

12/19(土)13:00 - 15:00 福祉と芸術文化
ALS-Dプロジェクト~アートプロジェクト(?)としての難病在宅生活支援

講師:志賀玲子(プロデューサー、大阪大学コミュニケーションデザイン・センター特任教授)

指圧・新体道・ヨガなど身体系に秀でた友人の甲谷賛さんが、神経難病ALS発症したのは02年。3年近い入院生活を経て、07年8月、24時間他人介護による在宅独居生活を実現した。声を失い、寝たきりとなり、24時間介護が必要な状態で家族から離れての一人暮らし。それを支える有償ヘルパーは、ダンサーや俳優・絵画モデルなど芸術系の人々。そして、甲谷さんの家には、<スペースALS-D>という小さなスタジオが併設され、様々な集まりが可能な場として開かれている。この<ALS-Dプロジェクト>のことを、入院中の支援からお話します。
http://homepage3.nifty.com/spacealsd/

志賀玲子(しが れいこ)
90~08年兵庫県伊丹市立アイホール、00~07年滋賀県立びわ湖ホール夏のフェスティバルのプロデューサーとして、現代ダンスを中心に舞台芸術の状況活性化や若手アーティスト育成のための事業を企画。05年6月よりALS発病の友人の支援を開始。独居生活をめぐる<ALS-Dプロジェクト>をコーディネイト。ホームヘルパー2級。

12/19(土)16:00 - 18:00 まちづくりと芸術文化
基本的人間経験という観点から、竹富島・種子取祭や水俣をめぐる表現、そして「まちづくり」(政策を支える論理)について考える

講師:家中茂(鳥取大学地域学部地域政策学科 准教授 地域自治論/コミュニティ論)

沖縄・竹富島は、有形(重要伝統的建造物群)と無形(重要無形民俗文化財) の文化財で知られる。種子取祭は、旧暦9月または10月の9日間にわたって、島の全員がかかわるかたちで執り行われる。島民にとってそれがどのような経 験であるのか、なかでも祭祀挙行の仕組みや奉納芸能に注目して考察する。ひるがえって、表現にかかわることをつうじて得られる基本的人間経験という観点が、まちづくりのうえで、政策を支える論理(公共的なるもの)をいかに生み出していくのか検討する。

家中茂(やなか しげる)
東京生まれ。1980年 砂田明一人芝居(不知火座)『海よ母よ子どもらよ』/現代夢幻能『天の魚』(1980年紀伊国屋演劇賞特別賞)の全国勧進公演に同行。東京大学文学部卒業。1994年「沖縄・食と工芸 真南風」設立に参画。2000年 関西学院大学大学院社会学研究科博士課程後期課程単位取得退学。2001年 沖縄大学地域研究所専任所員。2005年より鳥取大学地域学部政策学科教員となり現在に至る。

主催:特定非営利活動法人 鳥の劇場 
共催:鳥取大学地域学部附属芸術文化センター
後援:鳥取県 鳥取市 NPO法人いんしゅう鹿野まちづくり協議会 新日本海新聞社 株式会社ふるさと鹿野
助成:文化庁・平成21年度アートマネジメント重点支援事業 セゾン文化財団 アサヒビール芸術文化財団 ごうぎん鳥取文化振興財団 EU・ジャパンフェスト日本委員会
協力:アートマネジメント学会山陰部会

【 お問い合わせ先 】

鳥の劇場 689-0405 鳥取県鳥取市鹿野町鹿野1812-1
電話・ファックス: (0857)84-3268 電子メール: info@birdtheatre.org
ウェブサイト:www.birdtheatre.org

〒680-8551 鳥取市湖山町南4丁目101 Phone/0857-31-5073 Fax/0857-31-5076

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