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イベント案内

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11月
■「共同による手仕事の魅力とその現代的意義」
■「こころとからだのharmony~みんなのダンス発表会
アートフォーラム2005 手仕事と自然素材の復権 シリーズ 第2回

「共同による手仕事の魅力とその現代的意義」

講師:松井 健氏(人類学研究者・東京大学東洋文化研究所教授)
日時:2005年11月16日(水)午後7時~9時
会場:アートプラザ 鳥取大学地域学部附属芸術文化センター内

 江戸時代のものつくりは、大変発達した分業体制に支えられていたことが知られている。焼物を例にすれば、土をつくる人、ロクロをひく人、絵つけをする人、釉薬をかける人、窯をたく人、すべてが専門職であった。こうした分業生産のうえでこそ、一人の職人が同じ仕事をくり返し、熟達した技能を身につけて能率よく生産をし、かつ、「数ものの美」にまで到ることができた。そして、このために、ものつくりは、共同の仕事とならざるをえなかった。
 今日の手仕事が、原則として、職人気質をもった個人、あるいは鋭い感受性をもった作家の仕事となっているのと、まったく違う状況であった。しかし、そうした状況と対照的に、現在、共同で工房を運営して、伝統的な工芸をつくろうとしている人たちが、沖縄にはいる。沖縄・読谷村の共同窯の試みとその周辺をスライドを用いて紹介しながら、今日共同でものつくりをすることの意味を考えてみたい。(松井健氏 記)

講師紹介
 1949年大阪生まれ。人類学者。主な研究フィールドは西南アジア、沖縄など。著書に「柳宗悦と民藝の現在」(2005年・吉川弘文館)、「遊牧という文化」(2000年・吉川弘文館)、「文化学の脱=構築―琉球弧からの視座」(1998年・榕樹書林)他多数。近年若手研究者による柳宗悦や民芸運動再検討の中で、気鋭の論客としてご活躍されているほか、2000年には、国立民族学博物館の協力を得て、「沖縄の陶器~伝統の現在」という記録ビデを制作されています。ご自身も、日本のみならず、世界各地の手仕事への関心深く、当夜は「モノ」をとおして見えてくる人々の営みを、独自の視点から語って頂く予定です。


*座席準備の都合がありますので、参加を希望される方は下記までご連絡くださいませ。

主催・問合せ:鳥取大学地域学部附属芸術文化センター(五島)
電話 0857-31-5126 FAX 0857―31-5126
e-mail tgoto@rstu.jp 
HP:http://www.tottori-artcenter.com//

 
〒680-8551 鳥取市湖山町南4丁目101 Phone/0857-31-5073 Fax/0857-31-5076

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