お知らせ

ことばの再発明 / 成果発表展のご案内(10/23追記)

2020.10.23

[実践活動編E] ことばの再発明−鳥取で「つくる」人のためのセルフマネジメント講座−では、受講生による成果発表展を開催いたします。

在廊スケジュールを追記いたしました。(9/23)

出品作家の在廊スケジュールを追記しています。こちらからご確認ください。
※目安滞在時間となっていますので、常に作家が在廊しているとは限りません。ご了承ください。
※企画運営者は常に誰かが滞在する予定としています。

レポートを公開いたしました。(10/23)

成果発表展「ことばの再発明×18展」のレポートと会期中に新型コロナウイルス感染防止の観点から受講生及び関係者約25名が参加するクローズドイベントとして実施した成果発表会「ギャラリートーク」のレポートを公開いたしました。本展の様子を知りたい方は是非ご覧ください。

ことばの再発明×18展−鳥取で「つくる」18人による成果発表展−

日程|2020年9月25日(金)〜28日(月)
時間|10:00-18:00〈26(土)13:00まで / 28(月)16:00まで〉
会場|Gallery そら(鳥取市栄町658-3 駅前サンロード)

主催|鳥取大学地域学部附属芸術文化センター 佐々木研究室
企画運営|佐々木友輔、蔵多優美、野口明生、藤田和俊

展覧会について

『ことばの再発明』は、鳥取で活動するアーティスト、クリエイター、デザイナー、パフォーマーなど広い意味での表現者=「つくる」人を対象とした連続講座です。
「ただ作品を作るだけでなく、トークイベントやステイトメント、プレゼンや助成金申請など様々な場面で「言語化」が求められる現在の状況下で、表現と言葉はどのような関係を築くべきか」という問題意識のもと、受講者は講師との対話を通じて、これまでの作品や活動を顧み、検証し、言語化して、さらに自分を掘り下げたり、他者に伝えるための技術を磨いてきました。本展はその成果発表です。
言葉に強い関心と思い入れを持つ18名の「つくる」人が一堂に介するこの機会、どうぞご高覧ください。

出品作家一覧(五十音順)

井澤大介 / ISOIYO / 磯崎つばさ / exkeee / 奥井彩音 / 音泉寧々 / 神山かなえ / 品岡トトリ / Seizan /
田中京子 / 中村友紀 / ナカヤマサオリ / にゃろめけりー / 藤原京子 / 水田美世 / 村瀬謙介 / もりさと /
yamasaki

出品作家紹介

井澤大介〈企画者/『深夜の美術展in鳥取』主催/雑談をデザインする人〉

【プロフィール】
伯耆町出身。大学時代に鳥取のアートギャラリーとの出会いを機に、「自分の知らない価値観と出会える場所」として、ギャラリー等での出会いをSNSに記録し始める。
2018年より、カフェで夜の時間帯にアート鑑賞を楽しめるイベント、『深夜の美術展in鳥取』を鳥取の仲間と運営している。

ISOIYO〈作品制作〉

『ことばの再発明』 お世話になりました皆様に御礼申し上げます。今回の展示は、「ことば」とともに、参加させていただきます。ご感想等、お聞かせ頂ければ幸いに存じます。ご用途に応じたご注文(挿絵等)も承っております。今後とも宜しくお願いいたします。

【プロフィール】
神戸市外国語大学 第二部英米学科卒。4年次 大阪造形センター。前職は、部品メーカーにて認証維持・改善関連業務。在職中 ザウルス版画工房にて銅版画、退職後 同所シルクスクリーンを学ぶ。2013年開業に向け退職。2017年開業。展示を通し、販売と受注。

磯崎つばさ〈地域自主組織ふれあいの郷かあら山事務局長〉

これまで私は、他人のことばを自分が編集する側に立つことが多かった。誤字脱字の訂正はさておき、他人のことばそのものを違う言葉に置き換えたり、はたまた無かったことのように消し去ることもある。他人のことばたちの成す意味が全く変わったり、私という身体を通すことで、ことばそのものがその他人にとって、無意味なものになることもあっただろう。
ことばを生み出した「他人」にとって、そのことばは、一体どんな意味を成すのか。私は表現者と呼ばれるような人間ではないが、今回この講義を通して自分のことばが他人の身体を通してどのように変わっていくのか、そのことばはいったい誰のものなのかを、体感すべきだと思った。私の身体を通して、他人の言葉を勝手に変えてしまうことに、違和感や恐怖ばかりが先立ち、何かこのことに意味があるのか、前に進めない時がしばしば起きる。ではまず、私がそのことを体感するべきなのではないかと自分に問いかける。私のことばは他人の身体に入り、どのように変化するのかをきちんと見届けたい。そしてそれが一体誰のことばなのか、そもそもそれを明らかにすること自体、意味のあることなのか、今考えてみようと思う。(2020年8月15日)
といった文章を考えてみたけれど、ことばだけが先走ってるようにも思えてくる。まるっと、ことばそのものを受け入れる、私の身体に、他人の身体に受け渡すことはできるのか、今はぼんやり考えています。(2020年8月24日)

【プロフィール】
福岡出身、大山町暮らし6年目。現在は地域自主組織の事務局。最近はまちづくりの一環で、大山町に暮らす人々のオーラルヒストリーの採集を行う。趣味は短歌。

exkeee〈painter〉

なにか新しいテイストで展示できたらなあと思っております。

【プロフィール】
1989年生まれ兵庫県淡路市出身。昔から絵を描くことは好きで、自分の想像の中で描くスタイルは変わっていない。自由に描く事が楽しいからやっているという感じ。暗い重い作品が多く、その時の感情のまま描いていく。特にコンセプトもなく。目の前の絵を描き上げ、いろんな感情と出会う事が自分の再確認になっている。

音泉寧々〈鳥取大学地域学部4年生〉

Blenderという3DCGが作れるソフトで、イケメンを作っています。
最近人と会う機会が減りやる気が何処かへ行ってしまっていたのですが、この講座で人と話したり、様々な面白いお話を聞けてやる気が帰ってきました。約半年ぶりの作品制作です。

【プロフィール】
鳥取大学の学生です。1、2年生の頃は東アジア史の勉強をしていましたが、3年生になる時に大幅に進路変更し、1番楽しそうな視覚メディアのゼミに入りました。1年間blenderで自分好みのイケメン作りをし、そもそもイケメンとは何か?という疑問に出会い、卒業論文でイケメン研究をしています。

神山かなえ〈アーティスト/旅ライター/デザイン/手相読み/イベントファシリテーター/食育インストラクター〉

講座での対話や講師のお話を聞きながら、あえて「ことば」を絵で表現することにしました。「ことば」をモチーフにわたしの絵の特徴の1つでもある想像の「神さま」を組み合わせた作品を出します。画像はイメージです。

【プロフィール】
学習院大学文学的哲学科卒。日本橋の画廊勤務後、バリ島の画家の家に住み込みで伝統絵画を習う。帰国後、仏画と出会い、仏画教室へ通う。光傳寺曼荼羅制作。ファシリテーションを学び、イベント企画主催。旅好きで旅専門のライターをする。現在は、「ツながる工房」としてアーティスト活動。

品岡トトリ〈鳥取絵師/鳥取大学地域学部4年生〉

イラストで鳥取県の魅力を伝えます。

【プロフィール】
1998年生まれ、鳥取県出身。小学生の時に知った地元の言い伝えをきっかけに鳥取に興味を持ち、徐々に鳥取を好きになった。無類の鳥取好き。鳥取のいろんな魅力を伝えるためにイラストを描き、『#とりとっと』でTwitterに投稿している。同人イベント『鳥取アートフリマ』の共同主催兼デザイン担当を務める。

Seizan〈医師/対話ファシリテーター〉

生きることは〈虚無〉と戦うことである。意味の喪失体験を人はのりこえられるのか。〈わたし〉とは何か。〈名前〉とは何か。そうした「自己破壊」から生まれるものを見つめ、個別性から普遍性への橋渡しを試みる作品を、世に問うてみたいと思います。

【プロフィール】
1976年佐賀県生まれ。在日コリアン。20年以上住んだ東京を離れ、2020年鳥取に移住。医療者でありながら、映像や即興劇などの可能性に注目し、これまで様々なコミュニティプロジェクトを実践してきた。〈対話〉を通じて、人々の生きる意味を探求することがライフテーマ。

田中京子〈ユニバーサル鑑賞推進団体 Reading ACT 代表〉

私が制作している「音声ガイド(audio description:解説放送)」は、第一に「情報保障」であり、分かりやすく伝わるものでなければなりません。一方で、生の舞台などリアルタイムで伝えるものは臨場感も必要です。耳に入ってきたとき、即座に光景が立ちあがる…そんな表現を探して「言葉の迷宮に入りこむ」こともしばしばです。
「音声ガイドは、発したとたんに消えていく言葉」。それは表現者から鑑賞者へ渡す“バトン”であると同時に、ひとつのストーリーが成立しているのではないかと考えています。

【プロフィール】
ディスクライバー(audio describer:音声ガイド制作者)
視覚的な表現に頼るコンテンツ(映像・美術・ダンス・演劇など)を言葉で伝える、「音声ガイド」の原稿執筆やライブナレーションを行なう。鑑賞のユニバーサルデザインをめざし、コンテンポラリーダンスなどの解説にも取り組んでいる。広島県出身。

中村友紀〈鳥取大学地域学部4年生/演劇〉

講師のみなさんとの対話を終えて、自分が演劇の何をやりたかったのかをずっと考えています。またなにより、講座を受講した鳥取で「つくる」みなさんと発表会をできることが、わたしもとても楽しみでいます。

【プロフィール】
1998年生まれ、和歌山県和歌山市出身。鳥取大学地域学部地域学科国際地域文化コース4年生。中学生の頃にアマチュア・未経験者対象の演劇ワークショップで演劇に出会い、大学へ進学後も様々な文化人に出会ったことで演劇の興味をさらに広げる。これまで、大学の講義室を使った演劇公演の企画などを行う。

ナカヤマサオリ〈助産師/執筆業〉

「家族ってなんだろう」
それが知りたくて助産師になった。
家族のはじまる瞬間にたくさん出会ってきたが、
私にとって「あなたの物語」は、どこかリアルさに欠けていた。

そんな私が、ある日突然、母になった。

頭でわかっているつもりだった妊娠は、
決して皆から浴びせられる
「おめでとう」に応えられるばかりではなかった。
  
運命なんてものを、私は信じない。
これは、私がずっと知りたかった
「人が親になっていく過程」の記録である。

【プロフィール】
1984年東京生まれ。大学で心理学を学び、書店員を経てから看護師・助産師となる。鳥取生活7年目。助産師として働く傍ら、執筆業・聞き書きを行う。
鳥取県中部で活動する記録集団「現時点プロジェクト」のテキスト班。
雛形「私の、ケツダン」、リトルプレスdm 「鳥取という場所で助産師をすること」執筆。

にゃろめけりー〈ZINE作家/DJ/鳥取大学地域学部4年生〉

これまでに出したZINE3冊を展示しようと思っています。また、ZINEという形で、この講座を通して学んだことや感じ取ったことなどを何かしら発表出来たらと思っています。ぜひお手に取ってみてみてください。

【プロフィール】
1998年6月27日蟹座生まれ。〝にゃろめけりー。〟という名前は本名をもじったものであり、ほぼ本名。絵や音楽などアートに関する事何でも好き。2019年4月に自身初のZINE『自己肯定感』発表。その後『自己肯定感2』、『まじないの不在』、とZINE制作を続ける。2019年5月からDJを始め、初心者ながら既に4回のイベントに出演。

藤原京子〈デザイナー/水引作家〉

多くのアーティストやクリエイターが初期の段階で乗り越えているであろう「恥ずかしい」のハードルが、私の場合いくつかあって、高かったり、変なところに立ったりしている。小さい頃からハードルを色々なところに設置してきて、20代くらいからはそれらをよいしょと一つずつ除けていく作業をしてきた。今回の展示では、私の中の誰にも見つからない祠のような場所にある、重い重い障害物をどっこいしょと、どけたいと思う。

【プロフィール】
大阪府出身。アパレル、出版社などを経て、2016年、大山町地域おこし協力隊に。2017年にグラフィックデザイナーとして独立し、同時に水引ブランド「gocco」を立ち上げた。2019年友人たちとZINE「ハレアメ」を隔月発行。ゲンロン ひらめき☆マンガ教室第4期生(藤原白白名義)

水田美世〈totto編集長/ちいさいおうち管理人〉

県内のアートや文化を扱うtotto(トット)というウェブメディアを、私は今、たくさんの友人たちと運営しています。単に情報を追うだけではなく、もう一歩深く、もう少し内発的に、自分の暮らす場所で起こっていることを、自分自身の言葉で伝え記録していくことに力を注いでいます。
プロフェッショナルの書き手ではない市井の人たちが、メディアとしての読み手への真摯さを担保しつつ、自分自身の言葉も深めていくという作業は、決して容易なことではありません。やり取りを重ねながら、一つ一つの単語に内包されるイメージの輪郭を確かめ、さらに細部の表現を求めて言葉を選び組み立てています。
何故ここまでこだわるのかを、真正面から言葉にしたことは、これまであまりなかったかもしれません。動きながら分かってきたこと、動いたことで変化したこともたくさんあります。tottoとは何なのか。この問いに対しての私なりの答えを言語化する場として、この「ことばの再発明」に向き合ってみようと思います。

【プロフィール】
千葉県我孫子市生まれ。鳥取県米子市育ち。2008年から8年間、川口市立アートギャラリー・アトリアにて学芸員として勤務。2人目の出産を機に帰郷。2016年に子どものためのスペース「ちいさいおうち」を自宅隣に開く。2017年には鳥取県内のアート活動を伝えるウェブマガジンtotto(トット)を仲間と立ち上げ編集長を務める。

村瀬謙介〈小取舎代表〉

鳥取県内で運営されている出版社が少ないことや、出版の力を使っての芸術・文化の促進が必要との思いから個人出版社「小取舎」を設立する。本展ではそのコンセプトやプランを表現する。

【プロフィール】
1978年鳥取県生まれ。鳥取県を拠点に活動中。ビジュアルアーツ専門学校大阪 放送・映画学科卒業。鳥取県内の情報を扱うフリーマガジンの営業、企画、製作を10年にわたり行う。鳥取大学にて地域連携コーディネーターとして勤務したのち、現在フリーランスでデザインやライターの仕事を行う。

出品作家:在廊スケジュール

9月25日(金)

  • 12:30〜15:30|井澤大介、品岡トトリ、中村友紀
  • 15:00〜18:00|井澤大介、田中京子、中村友紀、にゃろめけりー

9月26日(土)

  • 10:00〜13:00|奥井彩音、音泉寧々、品岡トトリ、田中京子、yamasaki

9月27日(日)

  • 10:00〜13:00|井澤大介
  • 12:30〜15:30|中村友紀、にゃろめけりー、村瀬謙介
  • 15:00〜18:00|exkeee、中村友紀

9月28日(月)

  • 13:00〜16:00|にゃろめけりー

備考

  • 目安滞在時間となっていますので、常に作家が在廊しているとは限りません。ご了承ください。
  • 企画運営者は常に誰かが滞在する予定としています。
  • 在廊中の作家や企画運営者には気軽にお声がけください。(新型コロナウイルス感染防止の観点から大声での会話はご遠慮ください。)

新型コロナウイルス感染防止の観点から以下、ご協力ください。

★マスク着用でのご来場と手指消毒にご協力ください。
★発熱やせきなど体調に不良のある場合は、ご来場をお控えください。
★混雑する場合は、入場制限をさせていただく場合がございます。予めご了承ください。

本展覧会に関するお問い合わせ先

メール artma-info@ml.rs.tottori-u.ac.jp(蔵多)
TEL 0857-31-5930(アートマネジメント講座事務局・蔵多)
※会期中のご連絡は「メール」にてお願いいたします。

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