プログラムPROGRAM

09-1: 地域の記憶を記録する−メディア編

12月定例ゼミレポート(今林)

09-1: 地域の記憶を記録する−メディア編 12/18開催レポート(今林)

2020.03.24

テキスト・イラスト:今林由佳

「発表会」

キミからみえる カレをみる
みえぬような みえるような

有限のいのちが ほんの僅かに触れ合った
キミが手をかけ ほんの僅かに切り取った
丸めてこちらに投げかける 受け取ったのは何十名
キミとカレの触れ合いが 記憶に響いた何十名

触れ合う時間は限られる メディアは多数に響かせる
響きは揺らいで曖昧に 微かなものへとなるけれど
有限多数の未来へと 絡んで生き延びその先に
思わぬところへたどり着く

キミにはみえない場所に行く
確かな響き 刻まれた

 

今林由佳(いまばやし・ゆか)

1985年生まれ。アニメーション作家・絵本画家・イラストレーター。千葉県船橋市で育つ。東京藝術大学絵画科油画専攻を卒業。同大学大学院映像研究科アニメーション専攻を修了。NHK “おかあさんといっしょ” にて『メダルあげます』、“みんなのうた” にて『ピヨの恩返し』などの子供向けの映像制作を担当する⼀⽅で、戦時、福祉、医療の領域でドキュメンタリーなどを基調とした映像を多く⼿がける。著書に、しかけ絵本『どうぶつぱっかーん!』シリーズ(わだことみ・作/東京書店)、『うれしいひのいただきまあす』(わだことみ・作/ハッピーオウル社)がある。

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