プログラムPROGRAM

09-1: 地域の記憶を記録する−メディア編

7月定例ゼミレポート(佐々木)

09-1: 地域の記憶を記録する−メディア編 7/18開催レポート(佐々木)

2019.10.01

テキスト:佐々木友輔 / イラスト:今林由佳

2019年7月18日(木)の定例ゼミでは、蛇谷りえ氏によるコーディネートのもと、鳥取大学の学生を中心とするゼミ参加者がグループに分かれての発表と意見交換を行った。発表内容は、「鳥取の知られざる人とそのコダワリ」をテーマとして行った身近な人物へのインタビューの報告である。

当日は、今年度からの取り組みとして、写真家の金川晋吾氏とアニメーション作家の今林由佳氏を「ゲストリポーター」として鳥取にお招きし、ゼミに参加して頂いた。ゲストリポーターとは、壇上から聴衆に語りかける一般的な講演を行うのではなく、一人の聞き手としてゼミ参加者の発表を見守り、当日の記録を「ゲストリポート」としてまとめる役割である。後日、金川氏はエッセイ、今林氏は短編動画という形式で、この日のリポートをまとめて下さった。

この取り組みの要点は、身近な人物から聞いた話を語る発表者の話を聞くゲストリポーターの姿勢を見て学ぶ、という入れ子構造にある。優れたアーティストは「作る」専門家であるだけでなく、同時に「見る」専門家であり、「聞く」専門家でもある。両氏が実際に「見る」「聞く」を実践している姿(すなわち、作品制作のプロセス)を目の当たりにすることで、ゼミ参加者は、自身がこれから地域の記憶やその記録・編集に取り組む上での手がかり、あるいは参照項を得ることができた。

今後、金川氏は10月23日(水)と12月18日(水)、今林氏は11月20日(水)と12月18日(水)の定例ゼミに参加し、ゲストリポートを制作する予定である。各回のリポートは、にんげん研究会のブログで随時公開していく。

http://ningenkenkyuukai.hatenablog.com

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