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07: 即興音楽とダンスのワークショップ

7月開催レポート

07: 即興音楽とダンスのワークショップ 7/26開催レポート

2019.10.01

テキスト:きのさいこ / 写真:高橋智美

 

講師 池田千夏

サポートスタッフ 荻野ちよ、田中悦子、木野彩子

鳥取大学スタッフ 蔵多優美(マネジメント講座コーディネーター)、東さん、宮野くん(鳥取大学学生照明サポート)

参加者45名

 

12時半ごろより顔合わせと打ち合わせ。七夕をテーマにしましょうということで、前半をダンスベースで言葉を元に動き出しをしていく作業を行い。後半を音楽に乗せていく感じにしましょうという主な流れだけを決める。その後七夕に関する言葉出し:川、天の川、星、白鳥、牛、機織り、願い事、、、

 

13時半、簡単な説明の後スタート。

田中さんのリードで簡単な準備運動。照明スタッフたちも皆参加してもらう。

親の中に「いえ、私は」と断る人、また外で待っているという人が出て、少しやりづらさを感じる。(注1)

たまたま円になっていたので円で見合いながら動く動き。途中から池田さんのピアノが入ってきて、体の動きに合わせて音を出してくれる。(注2)

 

七夕の言葉(打ち合わせで出てきたもの)をもとに動きを広げていく。

参加者のKくんが走り足りないらしく、再び走り始める。

そのKくんの走りを真似する(一緒に走る)のと、それに流される笹の葉と両方の動きをしてみる。大人たちが自分と一緒に動いてくれるの嬉しかったようで、なかなか治らない。Kくんもだんだんと反応を見てフェイントを入れてくるなど工夫をし始める。

疲れ切ったところで、荻野さんが落ちていたビニール袋を膨らまして出してくる。ふわふわしたビニール袋に子供たちも興味津々。みんなで羽根つきのようにビニール袋をパスし合う。「この中にはね、わたしの願い事が入っているんだよ」と荻野さん。だから大事に扱ってねというものの、子供たちは羽根つきに没頭する。

14時10分ごろ小学生男子の集団が突然入ってきて鬼ごっこを始める。あまりにきゅうで、かつ中の活動を一切無視してのことだったので、動転するが、田中さんが呼びあつめ、説明する。小学生女子もいたものの全く受け付けずすぐに退出してしまう。(注3)小学生の子たちは願い事を飛ばす風になってくれて走り回る。14時20分ごろ小学生男子たち突然いなくなる。

子供達が荻野さんの願い袋を叩くことに没頭し危険性を感じたので、「ねえ、みんなの願い事って何かなあ。」と話しかけ、木野が願い事袋の代わりに靴袋(同じビニール製のもの)を持ってくる。それぞれがmy願い事袋を膨らませ、一緒に飛ばし始める。手のひらに、手首に、頭に乗せて願い事と一緒に動いてみる。

 

最後のまとめとして願い事枕にして寝てみようと荻野さんの提案。ゆっくり寝っ転がりクールダウン。(注5)

終わった後に袋を開いて願い事を空へ届かせようとはなし靴袋を回収。終了する。

 

その後池田さんにミニコンサートを開催してもらい七夕の曲も演奏してもらう。

 

終了後のミーティングにて

注1

傍観者の存在はなくすのがまず重要と感じられた。

これまでのワークショップ内でもなかったことで、常に親も子供も一緒に動くべき。そしてその目線の合うところが大事であなポイントです。荻野さん、田中さん他みなさんからもコメントを受けており、出来るだけ親を入れる工夫を考えたい。

子供達にとって親の存在はどうしても大きく、見ている人がいると萎縮する。子供たちも親に甘えに戻ってしまう傾向がある。親に褒められる行動をしようと思ってしまうので、できるだけ子供も大人も垣根がない状況を作る必要がある。

 

注2

池田さんのコメントより、どこまで引っ張っていいかわからなかったというコメントがあり、音も、ダンスも対等にあるためにどうするかということが話題になった。それぞれが引っ張りあっていかないと、お互いに得られないということ。

ここはジャズなどのセッションと等しく、音が引く部分、ダンスが引っ張る部分、それぞれあって良いと考えられる。また、ピアノという楽器の特性上、向きを工夫する(置き方)が必要だという池田さんの提案がありました。見えない、見れない。また、移動する可能性(例えば他の楽器や鍵盤ハーモニカなど)も考えられないかという提案がありました。

今回音が1人でしたが2人以上になるとサポートしあえるのではないかと言うコメントも出ました。

 

注3

小学生高学年女子の反応を受けて、このワークショップの対象年齢はどこに設定すべきかという意見が出る。ワークショップとして構築したり、なんらかの成果物を作ろうとすると小学校中学年以上のこの参加が必要となるものの、とにかく自由になんでもしていい場所を作るという点では年齢制限はない方が好ましい。また、この内容に入りやすいのは幼稚園、小学校低学年だけれども、中学年高学年の子たちが遊びに来て参加していいんだと思える場所になっていくことも必要なのではないかというコメントもありました。

 

 

全体的に、ダンスが全て進行し、ピアノが後追いになってしまった傾向があり、音楽にもっとリードしてくれると嬉しいというダンサー側からのコメントがあった。逆にどこまで出ていいかわからなかったという音楽側からのコメントも。ダンスも音楽も本来は一体のものであって、その時に応じて皆がリードしてよいという関係性を作ることができところを目指したいというまとめとなった。

 

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